ロートアイアン豆知識

防犯・防災・エコ効果

住宅のフェンスに絡んだバラが、シーズンになるとたくさんの花を咲かせます。

■ 防犯対策に効果
ロートアイアンのフェンス、門扉などは、ブロック塀や木戸と違って格子状の構造ですので、侵入者の隠れる死角を作りません。ロートアイアンの窓格子も時間をかけなければ簡単に外したり壊したりできないので、ガラスを割って簡単に解錠、侵入される確率が少なくなります。

下町の路面階の路地に面する窓には、控えめなデザインのロートアイアン(鍛鉄)窓格子が街の景観を和ませています(ロンドン)。
道路際の門扉とハイフェンスは死角を作らず、少し奥まって住宅がゆったりと建っています。

■ 省エネ効果
1階の窓にロートアイアンの格子を設置すれば、窓を開けておけますので、室内に日光と自然の空気が入り、エアコンや照明の使用を大幅に節約できます。特に外から見える場所の窓はロートアイアンの格子とお気に入りのカーテンでオシャレに演出。プランターを飾れるタイプの窓格子、窓台手摺にすれば、花の香りあふれる心地よい窓辺となることでしょう。

レディスクリニック病室の窓の外にある窓台型手摺です。

■ 建物にやさしい
ブロック塀などの閉鎖的な塀と比較して、外気が敷地内に入りやすく風が通るので、湿気が滞留しにくい上、エアコンなどの排気・熱気もスムーズに排出できますので、建物がより長持ちします。もちろん庭木や植栽、草花にもやさしく、ペットたちにも心地よい空間になります。
そしてロートアイアンフェンスにツル性の植物に巻きついてもらうと、より一層爽やかな風が通り抜けていくことでしょう。

複雑な敷地形状の外構フェンスも、パーツビルド方式のロートアイアン(鍛鉄)なら問題なく対応できます。
歩道にはみ出た古木の根元を巧みに避けて続く、環境に配慮したフェンス(ロンドン)

■ お年寄りにもやさしい
ちょっとした階段や段差、スロープに気の利いた安全対策用の手摺をつけたい場合など、既製品ではなかなか対処しにくいことが多いです。パーツ組立方式のロートアイアン技法なら選択肢も多く、状況やお好みに合わせたデザインが可能です

ちょっとした段差や階段でもお年寄りには辛いもの。握りやすい形状のレッキーメタルのハンドレールで安全性とデザイン性を両立させましょう。
車椅子スロープに親柱とハンドレールだけのシンプルな転落防止手摺。

■ 耐震性にも優れる
金属独特の特性により揺れを吸収しやすく、ブロックや石材よりも軽量なので、背の高いハイフェンスなどでも、地中の基礎と一体化した時の安定度があります。災害時の映像でよく見かける、パタンと倒れたブロック塀のようには倒壊しにくいというメリットもあります。

敷地側に見える「控え」は重要な倒壊防止アイテムです。